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その手

2013年04月23日 08:43

「もうそろそろ行くか」

そう言われるたびに少し悲しくなる。
まるで、もう一緒にいるのが嫌だって言われてる気分になるの。
そんなことないって分かってるのに、気落ちするのはやめられない。

いつもなら、「うん」ってうなずいて、それまで繋いでいた手を放す。
重いとか思われたくないし。嫌になられても嫌だし。

でも、今日。今日、は何となくいや。
『勇気を出して一歩を踏み出さないと、何も変わらないんだよ』
親友が言った言葉。

だから、いつもなら放す手を、今日は強く握り直す。
そして言うの。

あなたはどんな顔をする?


「・・・まだ、帰りたくないな」


あ、ほら−−−−−−
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LOST

2013年04月14日 08:01

「大学を卒業したら別れるの?それとも遠恋するの?」
「まだ分からない」
「何で即答じゃないの」
「遠恋する価値があるかどうか、分からないんだ」
「・・・今はっきりして。卒業後に別れるって分かってて4月までつきあうなんて私はいや」
「じゃあ別れよう」

目の前が真っ暗になった。
丁度最近卒業式の前の週にはハワイに旅行しようねって言っていたのに。
就職したら毎日スカイプしようねって言っていたのに。
何で、何で嫌って思ったらそういうことを言うの。


今別れるか、遠恋するかって言われたら、遠恋するって言ってくれると思ったのに。
目の前が真っ暗になった。

一人

2010年09月17日 06:41

「ねえ、ばあや」
「何だい、姫さん」
「リーザは、なぜいつも一人なの?」
「それはね、お前がいつか、上に立つ者だからだよ」
「上に立つ者って?」
「皆を平等に愛して、導いていかなきゃいけないからーーー」



大昔、まだ私がほんの小さい子供だったころ、そういわれた。
私がいつもいた塔には私とばあやだけ。
誰一人いない、周りに何もない、塔の中で暮らしてた。
でも誰もいない割りには塔の中はいつも賑やかで。
壁にかかっている無数の水晶はいつも色々な人間の表情を見せてくれていた。
皆賑やかに、精一杯生きている。

笑ったり、泣いたり、怒ったり。

そういう感情が存在するのは分かっていたけど、実際に感じたことがなかった。
私の周りはいつも変わらず、空気や時も止まったような感じで
平和そのもの、『静』という言葉がぴったりの毎日。
不満はなかった。ばあやと2人の日々は退屈ではなかったし幸せだった。
両親は時々遊びに来てくれたし、時が来れば出してもらえるのを知っていたから。
でも毎日同じことの繰り返しで、変化のない日々でした。

そう、あの子がこの塔に転がり込んでくるまでーーーーー。

蝋燭 #84

2008年04月17日 11:48

ゆらゆら

目の前の蝋燭の光が揺れる。



「兄さん」
「ん?」
「あのね。私、知ってるよ」
「何を?」
「本当のこと。だから、開放してあげる」
「・・・」
「知ってるんだよ」




そう。
私は昔から知っていた。
私が兄さんの妹じゃなくて、本当はパパとママの親友の娘だということを。

パパとママが亡くなる前から。
兄さんと私が2人きりになる前から。
知ってたよ。
ずっと、ずっと、知ってたよ。



「兄さんは犠牲にしすぎたよ、色々と」
「・・・」
「だからね、後悔してほしくないの」



あの人の泣き顔を見たくないの。
自己満足といわれても良い。嫌なの。



だから兄さん。



私はのことはいいから、生きて。
精一杯、生きて。


折角まだ輝いている蝋燭の光を消さないで。



私はもう諦めがついたから。
もう、いいから。



兄さんとあの人なら、まだ間に合うから。


だから、ねえ。




私は幽閉される。
だから、私の分まで生きて。

たとえ、私が外の世界を二度と見れなくなっても


私の分まで、世界を見て----





☆☆☆☆☆☆☆☆☆
いつか書きたい長編の脇役キャラクターのお話。
血のつながらない、兄と妹。
恋愛感情はないです。お互い大切に想っているけど。

しっとり系のお話になりそうです。
次の連載になるかなあ。
でもその前に明るい現代中編を書きたいです!



卒業するの #52

2007年12月04日 12:27

私知ってるんだよ、本当は。


君が誰を見てるか
何年一緒に居たと思ってる?

でもね、私もう1つ秘密を知っているの
絶対に絶対に君には教えてあげない

その子が誰を見てるかも私知ってるの

だけど返事をくれない卑怯な君
そんな君には教えてあげないんだ

「あの子も君の事を見てるよ」

なんて死んでも言ってあげないの。
いいでしょう?
いつも返事もしてくれない不利な立場な私
そんな私がたまには有利な立場にいても良くない?

そんな悪戯心。
だけど大丈夫だよ
君達はすぐにお互いの思いに気づき合うから

だから教えてあげないの。そのくらい自分でできるでしょ?


だから君が思いを寄せるあの子にもいってやらないんだ


「姉さん、あいつも姉さんのこと見てるよ」


なんて、ね。




今日で、卒業するの。
幼馴染への気持ちなんて。






~~~~~~~~~~~~~~
女の子が幼馴染の男の子に恋するショートです。ていうかまだ案?
しかも幼馴染の想い人は実は語り手のお姉さん。
うわーベタだ。

だけど久しぶりにひっそりとしたベタな感じを書いてみたかったんです。
いつか彼女のお話も書きたいなぁ。
まだ名前も設定も思いつかないけど、ね。

別れ #33

2007年08月12日 15:04

「ねぇお願い」
「好きだった。好きだったよ」

『好きだった』

その言葉が唇から零れた途端に私は彼にめちゃくちゃに掻き抱かれていた。
熱い腕が私の背中に回される。
懐かしい彼のコロンがふわりと香って、私は自分の涙腺が緩んでいくのを感じた。
自分の暖かい涙が目を零れ落ち、彼の赤いシャツに濃い染みを造る。
たちまち彼のシャツは染みだらけになった。
彼も涙を流している様で、彼の涙が私の顔に落ちてくる。
私の涙と一緒になり、ひとつになった涙は私の頬を落ちる。
道が一緒になった二人の涙は私達の反対。

「ごめん。ごめん。ごめん----」

彼が私を抱きしめたままうわ言の様に何度も何度もつぶやく。
まるでそうやって言い続ける事が私の意志を変えるかのように。

だけど、私の意志は、固い。
多分、一生、変わらない。

ごめんねは私の台詞なんだよ。

ごめん。
ごめん。
ごめんなさい。

だから私はこの手を離さなければいけない。
この愛しい、愛しい人の手を。
一度は握り合って、取り合っていた手を。
離すときがとうとうやってきたんだ。


「っ・・・」

彼の唇が私の首筋をすべる。

やめて。
私の意志を揺るがすような事をしないで。
私は決めたんだから。

「ごめんなさい。とってもとっても好きでした」

私はそう呟くと彼の唇に自分のをそっと押し当てた。
最初で最後の口付け。
最後まで私と彼は口付けを交わさなかった。
体の関係はあっても、唇だけは合わせたことはなかった。
だから、最後にほんの意地悪でやってやる。

「さようなら」
「待ってくれっ。俺も、俺も」

立ち上がり、ドアノブに手をかけたら呼び止められた。
ゆっくりと振り向くと、彼が泣き笑いの表情でこちらを見ていた。



「俺も好きだった。大好きだった。愛してた。
沢山の時間をありがとう。
俺を愛してくれてありがとう。
さようなら」

「・・・こちらこそ。ありがとう。本当に本当にありがとう。
愛していました。
さようなら」



私も泣き笑いの表情になる。
そして私は振り返らずにマンションを出る。
結局一瞬だけしか交われない私達の道は二度と交差しないけど。



どうか。
どうか。
貴方に幸せが訪れますように。


~~~~~~~~
・・・?
な、何なんだろう。このネタメモ・・・
本当に急に頭の中に浮かんできました。この二人。

最初に浮かんできた言葉は
「ねぇお願い」
最初は彼女が言うつもりだったのに・・・
その次に浮かんできたのは抱きしめるシーン。

悲恋ですよね。明らかに悲恋ですよね。
どういう事情があって別れたのでしょうか。(書いた本人も知らない。笑
不倫とか?いやなんかそれも違うような・・・
だけど彼らは本当にお互いを愛していたんです。
それが無理やり、別れる、という事になってしまって・・・
ですが二人には乗り越えて欲しいです。
幸せを見つけて欲しいです。

というわけでこの話は続編などが出来ませんが。
いつかちゃんとしたお話にしようかなぁ。
暇があったら考えてみますね。
(その前に連載やら番外編やら終わらなければっ。汗)


ちなみに更新状況ですが。
明日か今夜辺りにはDOLLをUPできそうです。

後こちらはまだ決定事項ではありませんが。
多分近々『造る者、造られし者』を更新停止+おろします。
ちょっとこちらの話は書く気になれないというか余裕がないと言うか。
身勝手な理由で申し訳ございません。
本当に更新停止するときはきちんとご挨拶をさせて頂きます。




以下は一言メール+拍手コメントお返事です:
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急に浮かんだお話 #13

2007年03月11日 11:20

少女は真っ青な長い髪をばさりと後ろにやると溜息をついた。
彼女の濃い紫色の瞳は疲れきっていて輝きを失っている。
彼女の美しい桃色の唇から溜息が漏れる。
少女は担いでいた荷物を芝生の上に降ろすと、ごろりと寝転がった。



リリア。



それが彼女の名。


「ねぇ、どうすればいいと思う」

彼女は静かな声で近くに居る『何か』に呼びかける。
こんな年若い少女には似合わぬ声色。
絶望を知ってしまっている人間の表情と声だった。




「そうですね。まずは、龍使いの一族の所へ行ったらどうでしょう」

その『何か』はリリアに答える。
その『何か』は人間の女性だった。
こちらの女性は長い漆黒の髪に黄金の瞳。
その黄金の瞳は龍使いの一族、龍マスターの一員の守護霊の証。

「だけど、私は正直貴方が喋れるなんて思ってもいなかったわ。
いつも貴方は私の思いを感じ取ってくれていたから」

リリアは溜息をつき、その女性に喋りかける。
その女性は柔らかく微笑んだ。

「時を待っていたのです。そして、その時はやって参りました。
さぁ、リリア、そなたの本当の居場所に、行きましょう」



それが、世界の伝説となる、龍マスターリリア・ストロポスの目覚めだった。




そして、時は流れる。




「フィーリアン」

若い女性は真っ青な髪を頭上で留めながら、肩に乗っている小さな物に喋りかける。
小さな鳥は、たちまち変化をし、漆黒の髪と黄金の瞳をした女性になる。

「何でしょうか、リリア」
「次の街へ、行きましょう。ここには何も居ないわ」
「そうね。次は・・・」

フィーリアンの瞳が一瞬閉じられる。そして開く。

「次は、西ね」

リリアは頷き、荷物を肩に背負いなおす。
そして、森へと続く道へと足を踏み出した。

~~~~~~~
てな感じです。
守護霊の仮名はフィーリアン。
ちゃんとした名前があったんですが、メモ帳、失くしました。泣
というわけで、フィとかファで始まる名前、募集中です。

こちらは異世界だけじゃなく、完全ファンタジーですよね。
霊が出てくるし、『龍使い』まで出てきているし。
突発的に思いついたお話です。


だけど何でうちのファンタジーキャラは似たような名前なんでしょうかねぇ。
だけどリリアとフィーリアン、名前取り替えっこするかもしれません。


ちなみにこれの連載時は未定です。
まずは道しるべを軌道に乗せて、造る者を終わらせないと・・・(汗)





後そういえば。私のPCだけかもしれませんが。
Geocities系列のサイト様が全てロードが遅いんですが。
私だけでしょうか・・・?


以下はコメントお返事です:
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