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蝋燭 #84

2008年04月17日 11:48

ゆらゆら

目の前の蝋燭の光が揺れる。



「兄さん」
「ん?」
「あのね。私、知ってるよ」
「何を?」
「本当のこと。だから、開放してあげる」
「・・・」
「知ってるんだよ」




そう。
私は昔から知っていた。
私が兄さんの妹じゃなくて、本当はパパとママの親友の娘だということを。

パパとママが亡くなる前から。
兄さんと私が2人きりになる前から。
知ってたよ。
ずっと、ずっと、知ってたよ。



「兄さんは犠牲にしすぎたよ、色々と」
「・・・」
「だからね、後悔してほしくないの」



あの人の泣き顔を見たくないの。
自己満足といわれても良い。嫌なの。



だから兄さん。



私はのことはいいから、生きて。
精一杯、生きて。


折角まだ輝いている蝋燭の光を消さないで。



私はもう諦めがついたから。
もう、いいから。



兄さんとあの人なら、まだ間に合うから。


だから、ねえ。




私は幽閉される。
だから、私の分まで生きて。

たとえ、私が外の世界を二度と見れなくなっても


私の分まで、世界を見て----





☆☆☆☆☆☆☆☆☆
いつか書きたい長編の脇役キャラクターのお話。
血のつながらない、兄と妹。
恋愛感情はないです。お互い大切に想っているけど。

しっとり系のお話になりそうです。
次の連載になるかなあ。
でもその前に明るい現代中編を書きたいです!



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