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一人

2010年09月17日 06:41

「ねえ、ばあや」
「何だい、姫さん」
「リーザは、なぜいつも一人なの?」
「それはね、お前がいつか、上に立つ者だからだよ」
「上に立つ者って?」
「皆を平等に愛して、導いていかなきゃいけないからーーー」



大昔、まだ私がほんの小さい子供だったころ、そういわれた。
私がいつもいた塔には私とばあやだけ。
誰一人いない、周りに何もない、塔の中で暮らしてた。
でも誰もいない割りには塔の中はいつも賑やかで。
壁にかかっている無数の水晶はいつも色々な人間の表情を見せてくれていた。
皆賑やかに、精一杯生きている。

笑ったり、泣いたり、怒ったり。

そういう感情が存在するのは分かっていたけど、実際に感じたことがなかった。
私の周りはいつも変わらず、空気や時も止まったような感じで
平和そのもの、『静』という言葉がぴったりの毎日。
不満はなかった。ばあやと2人の日々は退屈ではなかったし幸せだった。
両親は時々遊びに来てくれたし、時が来れば出してもらえるのを知っていたから。
でも毎日同じことの繰り返しで、変化のない日々でした。

そう、あの子がこの塔に転がり込んでくるまでーーーーー。
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